
AI漫画 初心者
AI漫画作ろっかなと思ってます。
そもそもプロンプトって何?
“プロンプトって難しそう…”から始まる読者の気持ちに寄り添う型
「AI漫画に興味はあるけど、“プロンプト”って何のこと?」
「言葉を入れるだけって聞くけど、実際どうすればいいの?」
そんな疑問や不安を抱えている人は、実はとても多いんです。
ですが!!
安心してください!
プロンプトってすごく簡単なものなんです!!教えてあげれば小学生でも使いこなせます!!
AIで漫画が作れる時代になったとはいえ、最初にぶつかる壁が「プロンプト」。
文字で命令するだけって言われても、
その“命令の仕方”がわからない。
思ったキャラが出ない、背景がブレる、同じ主人公が生成できない…。
実は、著者自身も同じところでつまずきました。
でも、何度も試して失敗して、少しずつコツをつかんでいったことで——
「プロンプトは、“絵を動かす魔法の言葉”」だと気づいたんです。
この記事では、AI漫画のプロンプトに関する基本から、
実際に使っている例・安定化のコツ・よくある落とし穴までまとめてご紹介。
初心者でも今日から使えるテンプレートや、
「AIが自分の物語を表現してくれるようになる」プロンプトとの向き合い方もお伝えします。
プロンプトって、実は“難しいもの”じゃない。
あなたの中にある物語を形にする、一番やさしい道しるべです。
そもそも「プロンプト」ってなに?
AI漫画におけるプロンプトの役割
「プロンプト」とは、AIに「こういう画像を作ってね」と伝えるための指示文・命令文のことです。
たとえば、こんな感じ:
例)「1人の女性、青い目、茶髪のロングヘア、ポニーテール、白いTシャツに青のデニム、優しい表情」
このように見た目や雰囲気、スタイルなどを“言葉”で伝えることで、AIがそれをもとに画像を生成します。
つまりプロンプトは、AIに絵を描いてもらうための“レシピ”のようなものです。
漫画制作ではキャラクター、背景、表紙、コマ風の構図など、すべてプロンプトで指示して作ります。
プロンプト次第で、全体のクオリティや安定感が大きく変わるのです。
ポジティブ・ネガティブプロンプトの違いとは?
プロンプトには大きく分けて2種類あります:
ポジティブプロンプト:ほしい要素を伝える
例:「白い服」「笑顔」「公園の背景」など
ネガティブプロンプト:いらない要素を排除する
例:「リアルすぎる表現」「筋肉質」「別の人物が写り込む」など
ネガティブプロンプトを上手に使うことで、ブレたり崩れたりする画像の精度を大きく改善できます。
特にAI漫画では「同じキャラを繰り返し生成する」ときに効果的です。
プロンプトが安定しないときのよくある原因
初心者がよくつまずくポイントにはこんなものがあります:
「細かく入れすぎて逆に伝わらない」
「ツールごとに得意・苦手な指示がある」
「キャラと背景を一度に詰め込みすぎて崩れる」
「言葉の順番や表現で結果が変わる」
だからこそ、プロンプトは“書き方”以上に“伝え方のコツ”が大切なんです。
AI漫画制作で使う3タイプのプロンプト
AI漫画を作るうえで、プロンプトは大きく3つの役割に分かれます。
それぞれの目的に合わせて、効果的に使い分けることが作品の安定感につながります。
① キャラクター用プロンプト(外見・服装・表情)
キャラの見た目・服装・雰囲気を指定するプロンプト。
漫画の一貫性を保つために、特に重要なパートです。
プロンプト例(英語)
1girl, blue eyes, pink long hair, ponytail, white plain t-shirt, blue jeans, gentle smile, anime style
和訳:
1人の女の子、青い目、ピンクのロングヘア(ポニーテール)、白い無地のTシャツ、青いデニム、優しい笑顔、アニメ風
ポイント:
髪型・服装・表情までしっかり指定する
「anime style」「chibi style」「絵本風」など、画風を加えると効果的
同じキャラを繰り返し使う場合はシード値の固定やLoRAモデルの活用も◎
② シーン&背景用プロンプト(季節・場所・時間帯)
背景や空気感を作り出すためのプロンプトです。
舞台設定が変わると印象も大きく変わるため、丁寧な指定が大事。
プロンプト例(英語)
schoolyard, autumn sunset, orange sky, falling leaves, warm tone, soft light
和訳:
校庭、秋の夕焼け、オレンジ色の空、落ち葉が舞う、あたたかいトーン、やわらかい光
ポイント:
「場所+時間+天候+雰囲気」で統一感を出す
キャラと背景は別々に生成した方が安定しやすい
③ 漫画構成用プロンプト(ポーズ・視点・感情)
1枚絵でも「コマ風」に仕上げるためのプロンプト。
表情やカメラ視点まで指定することで、感情が伝わる漫画的な構図が作れます。
プロンプト例(英語)
side view, girl looking up at the sky, sad smile, rooftop background, warm evening light
和訳:
横からの視点、空を見上げる女の子、少し寂しげな笑顔、屋上の背景、あたたかい夕方の光
ポイント:
「感情+視点(アップ・横向きなど)+構図」まで伝えると精度が上がる
作品の演出・見せ場のコマで特に役立つ
補足:プロンプトは英語が基本。でも難しくない!
多くのAIツールは英語に最適化されているため、プロンプトは英単語で入力する方が正確に反映されやすいです。
とはいえ、日本語で書いた内容をGoogle翻訳にかけるだけで十分通じます。
無理に難しい英語を覚える必要はありません。
「伝えたいことを、言葉で具体的に描写する」ことが何より大切です。
ワンポイント:プロンプトは“保存して資産化”しよう!
お気に入りのキャラや背景のプロンプトは、メモ帳やGoogleドキュメントに保存しておくのがおすすめ。
再利用しやすくなり、作業スピードが一気に上がります!
実際に使っているプロンプトを公開!(実体験)
ここでは、著者の出版したAI漫画「人生リメイクサロン」で実際に使用しているキャラクター用プロンプトを紹介します。
キャラクターを安定して描くために、メインキャラに使用したプロンプトと、その調整・活用法を公開します。
作品で使ったキャラプロンプト&結果
美香里は「やさしさ・知性・芯の強さ・同性から見ても魅力的な美貌」を併せ持ったキャラクター。
その魅力を安定して表現するために使用したプロンプトがこちらです:
Positive Promptポジティブプロンプト(英語)
1girl, pink hair, long hair, center parted bangs, deep blue eyes, smiling lips, light blush, seductive smile, white lab coat, red turtleneck sweater, black pencil skirt
和訳:
女の子1人、ピンクの髪、ロングヘア、センターパートの前髪、深い青い目、微笑んだ唇、薄い赤面、魅惑的な笑顔、白い白衣、赤いタートルネックセーター、黒いペンシルスカート
Negative Promptネガティブプロンプト(英語)
child, extra hands, blurry, distorted face, overly realistic style
和訳:
子どもっぽい描写、手が多い、ぼやける、顔が崩れる、リアルすぎる画風
このプロンプトによって、美香里の世界観にふさわしい大人の魅力あるビジュアルが安定して再現できました。
安定生成に成功したプロンプト調整の工夫
「pink hair」「long hair」「center parted bangs」と、髪の要素を分けて明確に指示
「white lab coat」「red turtleneck sweater」など服の色とアイテムを具体的に指定
「smiling lips」「seductive smile」など表情や雰囲気のキーワードを丁寧に重ねることで、“やさしさ+魅力”を両立
抽象的な言葉(例:「大人っぽく」「魅力的」など)よりも、具体的な見た目・服装・感情表現を積み上げることが重要です。
著者おすすめのプロンプトは
「smiling lips」微笑んだ唇
このプロンプトを一つ加えるだけで大人の綺麗な女性になります。
同じキャラを描き続けるためのテクニック
毎回同じプロンプトを使っていても、生成結果が微妙にズレることがあります→ そんなときは、シード値を固定するか、“お気に入りの1枚を基準に微調整”する方式がおすすめ!
著者の場合は、キャラが理想通りに出た1枚を「基準」として保存し、それを参考に他の構図や表情を展開していきました。
また、プロンプトはテキストで保存し、制作メモとして管理しておくと、「次の話」でもブレずに登場させられます。
さらに、より高精度に同じキャラを出したいときには、シード値の固定も有効です。
※シード値とは?
AIに「この条件で描いてね」というランダム生成の“種”を固定するための番号です。
シード値を指定することで、何度生成しても似た構図・表情・雰囲気の画像が出やすくなります。
このように、プロンプトは「ただ命令を並べるもの」ではなく、キャラクターの魅力を伝えるための“言葉の設計図”でもあります。
丁寧に作り込んだプロンプトは、作品の完成度も一段と高めてくれます。
プロンプト調整でやってはいけない5つの落とし穴
AI漫画に慣れてくると、つい「もっと精度を上げたい」「理想を完璧に表現したい」と思って、プロンプトをいじりすぎてしまうことがあります。
でも、実は「こだわりすぎ」が原因でうまくいかないことも多いんです。
ここでは、著者が実際に体験した「つまずきポイント=落とし穴」を紹介します。
落とし穴①:細かく書きすぎて、逆に崩れる
「〇〇の服」「〇〇の髪型」「〇〇の表情」…と、何十個も単語を入れていませんか?
実はプロンプトは詰め込みすぎると、AIがどれを優先すればいいか混乱してしまい、崩れた画像になることがあります。
解決のヒント:
優先したい特徴は5〜8個前後にまとめる
どうしても伝えたい要素だけに絞る
落とし穴②:「英語じゃないとダメ?」と思ってあきらめる
「プロンプトは英語で書く」と聞いて不安になった人も多いはず。
でも、Google翻訳で日本語から英語に変換するだけで十分通じるプロンプトになります。
解決のヒント:
無理に英語を完璧にしようとしなくてOK
「やってみたい気持ち」を止めないことが一番大事!
落とし穴③:ネガティブプロンプトを忘れている
不自然な手・崩れた顔・リアルすぎる質感…
こうしたミスを防ぐためには、「いらないものは明示的に除外」するのがコツです。
例:extra hands, blurry, distorted face, overly realistic style
余分な手、ぼやけた、歪んだ顔、過度にリアルなスタイル
解決のヒント:
よく失敗するポイントは先に除外しておく
「◯◯は入れたくない」と思ったら、ネガティブプロンプトへ
落とし穴④:背景とキャラを同時に詰め込みすぎる
1つの画像で「キャラも完璧」「背景も理想通り」にしようとすると、AIがうまくバランスを取れず、両方中途半端になってしまうことがあります。
解決のヒント:
キャラクターと背景は別々に生成→後で組み合わせる
またはキャラクターのプロンプトを先に並べて背景は後半に少ない英単語を加える
特にKindle用の漫画や絵本では、画像をレイアウトで整えるのが基本
落とし穴⑤:毎回ゼロからプロンプトを書いている
「前回のプロンプトどこだっけ?」
毎回手探りで書いていたら、キャラも雰囲気も安定しないし、時間もかかる…
解決のヒント:
成功したプロンプトはメモ帳やGoogleドキュメントで管理
作品ごとに「プロンプト保存フォルダ」を作っておくと安心
LoRAやシード値との関係
プロンプトだけで安定しないとき、活躍するのがLoRAモデルやシード値の指定です。
LoRA(Low-Rank Adaptation)とは、特定のキャラやスタイルを学習させたミニモデルのこと。
→ 「この見た目のキャラを出したい!」ときに使うと、一貫した外見で生成できる。
シード値は、「ランダムな生成をコントロールする番号」みたいなもの。
→ 同じプロンプトでも、シード値を固定することで似た構図・雰囲気で安定した結果が出やすくなります。
※詳しく知らなくてもOK。
「最近キャラがブレるな」と思ったときに、LoRAやシード値の存在を知っておくだけでも安心です。
ツールごとの癖(例:Anifusion・Leonardo)
実は、使っているAI画像生成ツールごとに、プロンプトの「通りやすさ」や「得意な表現」が違います。
Anifusion:日本語UIで直感的。英語プロンプトの細かいニュアンスにはやや弱いが、リトライ生成との相性が抜群。
→ 漫画用に「同じキャラを何度も出す」には最適。
Leonardo AI:英語が前提で、スタイル表現が豊か・構図や光の描写が細かい。
→ 少しクセはあるが、「一枚絵」の表現力がとても高い。
同じプロンプトでも「このツールなら出るけど、こっちでは崩れる」ということはよくあります。
いろんなツールを試して、自分の目的に合ったものを見つけることが大切です。
プロンプトは“感情”と“物語”を引き出すトリガーになる
プロンプトは、ただAIに絵を描いてもらうための命令文ではありません。
本当はそれ以上に、あなたの中にある感情や物語を、AIを通じて形にする“トリガー(引き金)”なんです。
ただの命令文じゃなく、想いをこめる
「青い目」「白い服」「笑顔」——
たしかにそれだけでも絵は出てきます。
でも、その奥にある「なぜこのキャラが青い目なのか」「どんな気持ちで笑っているのか」まで考えると、
プロンプトは一気に“生きた言葉”になります。
寂しさを隠した笑顔
励ましのために笑う先生
涙をこらえて前を向く少年
そうした感情の深さを意識して言葉に変えるだけで、AIはまるで心を読んだように、あなたの想いを反映してくれます。
ChatGPTとの対話からプロンプトを磨く方法
「どんな主人公にしたい?」「どんなシーンで伝えたい?」
そう問いかけてくれるのがChatGPTのようなAIです。
著者も毎回、プロンプトをいきなり書くのではなく、ChatGPTとの対話の中で“言葉を探していく”プロセスを大切にしています。
たとえば——
「主人公の気持ちを1行で表すと?」
「この次のセリフ、こうしようと思うんだけど、ほかにもっと合う言葉あるかな?」
「ここの表情はどんなのが合うかな?」
そんな問いにAIと共に答えていくことで、プロンプトはただのキーワードの羅列から、“あなたの物語の架け橋へと変わっていきます。
あなたにしかない言葉が、AI漫画を唯一無二にする
ネットで調べれば、プロンプトのテンプレートはたくさん出てきます。
でも、それだけでは“あなたらしさ”や“物語の温度”は伝わりません。
あなたが過去に感じた後悔や嬉しさ
誰かに伝えたいメッセージ
変われなかった自分と、少し変わった今の自分
そんな心の中にあるものを、ほんの一言でもプロンプトに込めてみてください。
それが、読んだ人の心に届く1枚のはじまりになります。
プロンプトは、ただ画像を生み出すための言葉ではありません。
物語の原稿とは別に、AIに投げかけたひとことが、あなたの物語を動かす“はじまり”になります。
まとめ|プロンプトは、作品を形にする“言葉の魔法”
AI漫画を作るとき、
「絵が描けない」「文章が苦手」「プロンプトって難しそう」
そんな不安を抱えていたのは、実は著者自身もまったく同じでした。
でも、ひとつひとつ言葉を選びながら、
AIに話しかけるようにプロンプトを作っていく中で、
少しずつ、“自分にしか描けない物語”が見えてきたんです。
プロンプトは、ただの指示文じゃありません。
あなたの想いや記憶、心にある言葉を、AIがそっと受け取ってくれる「架け橋」のような存在です。
難しいスキルや専門知識は必要ありません。
あなたの中にある気持ちや経験こそが、AIと一緒に物語をつくる最大の力になります。
「私にはできない」ではなく、
「私にもできた!」という達成感を、
そして、「私だって…」と踏み出す勇気を。
プロンプトという小さな言葉から、
あなたの物語が、いまここから動き出します。
※本記事は、AI漫画を活用したクリエイター育成コンテンツの制作依頼に基づいて執筆していますが、特定のコンテンツ名は記載しておりません。